焼き肉店やホルモン焼きのお店では、「ギアラ」という部位を提供していることがあります。牛タンやカルビなどに比べるとギアラの知名度は低いため「メニューで見たことはあるけれど、まだギアラを食べたことがない」という人もいるのではないでしょうか。
ギアラはホルモンに該当する部位ですが、実は、ジューシーで濃厚な味わいを楽しめる部位です。
ここでは、ギアラ好きの方はもちろん、まだ食べたことがない人もギアラを食べたくなるような、その深い魅力をご紹介します。
ギアラは牛の第四胃
ギアラは、牛の第四胃です。牛は4つの胃袋をもっており、4つ目の胃袋がギアラにあたります。
ギアラの名前の由来は?
ギアラという名前からは、牛の胃袋であることは想像しにくく、なぜギアラという名前になったのか不思議に思う人も多いでしょう。
ギアラの名前の由来は諸説あります。
その一つが、戦後、米軍基地で働いていた日本人の労働者が報酬(ギャランティー)として、牛の第四胃を受け取っていたためというものです。ギャランティーはギャラと略され、ギャラが訛ってギアラとなったとされています。
また、第四胃は腸に近い働きをすることから、偽物の腹を意味する儀腹(ギバラ)が訛ってギアラになったという説もあります。
ギアラの別名
関西を中心とした地域では、ギアラを「赤センマイ」と呼ぶケースもあります。これは、第三胃のセンマイに近い場所にあり、センマイに比べて赤い色をしているためです。また、広島では「ビチ」と呼ばれることがあります。
牛一頭から取れるギアラの量は?
体重700kgの牛一頭から取れるギアラの量はわずか500g~1kg程度です。非常に希少な部位であることから流通量が少なく、その多くは焼き肉店やホルモン専門店に卸されます。そのため、一般的なスーパーなどでギアラを目にする機会はあまりありません。
ギアラは美味しい?栄養は?

ギアラは、噛むほどに濃厚な旨味を感じられる美味しい部位です。ギアラの味の特徴や含まれる栄養素の特徴についてご紹介しましょう。
ギアラの味の特徴
ギアラは、脂の甘みと肉の濃厚な旨味が特徴です。焼いたギアラを口に入れると、初めはムチムチっとした歯ごたえを感じますが、噛むうちに内側から脂が広がり、カリッと焼いた表面の食感と噛むほどに溶け出す甘い脂が絶妙のハーモニーを生み出します。
柔らかさの中にもしっかりとした歯ごたえがあり、歯触り、噛み応え、脂の甘み、肉の旨味を存分に味わえる、食べ応えのある部位です。
ギアラに含まれる栄養素
文部科学省の食品成分データベースによると、茹でた状態のギアラ100gに含まれる栄養素は次のようになっています。
|
成分名 |
値 |
|
エネルギー |
308kcal |
|
たんぱく質 |
11.1g |
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脂質 |
30.0g |
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鉄 |
1.8mg |
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亜鉛 |
1.4mg |
|
ビタミンK |
35㎍ |
|
ビタミンB2 |
0.14mg |
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ビタミンB12 |
3.6㎍ |
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葉酸 |
10㎍ |
|
パントテン酸 |
0.34mg |
出典元:文部科学省「食品成分データベース」
ギアラには、貧血の予防につながる鉄や造血に関わるビタミンB12、免疫機能に関わる亜鉛、骨粗しょう症の予防に関わるビタミンKなどが含まれています。
しかし、ジューシーな味わいの分、100gあたりのカロリーは308kcal、脂質は30.0gと比較的高い値になっているため、食べ過ぎには注意が必要です。
ギアラの美味しい食べ方
ギアラの最も一般的な食べ方は、焼き肉です。網の上で焼くと余分な脂が落ち、凝縮した旨味を味わえます。
焼くときは模様の入った皮目から焼き始めるのがポイントです。皮目が縮み、上の脂身が透明になってきたころに裏返すと、皮のパリッとした食感と内側のジューシーでプリプリとした食感の両方を味わえます。
また、フライパンで野菜と炒めても、もつ鍋に入れても美味しく食べられます。
ギアラと牛の3つの胃の味や特徴の違い
牛にはギアラ以外にも3つの胃があり、それぞれ味や特徴が異なります。
ミノ
ミノは牛の第一胃です。4つの胃のうち最も大きく、厚みがあります。ミノサンドと呼ばれる部位は脂がのっているものの、ミノ自体は脂が少なく淡泊な味わいです。
ハチノス
牛の第二胃にあたるハチノスは、その名の通り、蜂の巣のようなハニカム構造が特徴的な部位です。クニュクニュした食感で、脂は少なく、あっさりとした味をしています。焼き肉のほか、煮込み料理にも使われることが多い部位です。
センマイ
牛の第三胃をセンマイと言います。幾重にもヒダが重なっていることから、千枚(センマイ)と呼ばれています。脂肪がほとんどなく、さっぱりとした味とシャキシャキの歯ごたえが特徴的な部位です。お店では、ボイルしたセンマイを細切りにしたセンマイ刺しとして提供されるケースが多くなっています。
お家でギアラを美味しく楽しむなら、伊達のくらのホルモン5種食べ比べセット
ギアラは、牛の第四胃です。ホルモンに該当しますが、クセや臭みは少なく、ジューシーで旨味たっぷりの部位として、ホルモン好きな方から人気を集めています。
ギアラという聞き慣れない言葉の響きから、味や部位が想像できず、これまでギアラを食べてこなかったという方も、ぜひギアラを試してみてはいかがでしょうか。
伊達のくらの「ホルモン5種食べ比べセット」には、ギアラ(赤センマイ)も含まれています。この機会に異なる種類のホルモンを食べ比べ、味や歯触りの違いを楽しんでみませんか?

