お正月の食卓は、おせちと雑煮で始まり、三が日を過ぎたあたりから普段の料理に戻ります。この切り替えのタイミングで「何を食べるか」に困る家庭が多く、鍋物や肉料理が選ばれやすくなります。
この記事では、三が日の定番、おせちが続いたあとに選ばれるもの、人が集まるときの量の決め方をまとめました。あわせて、当店の受注データから見た「1月はもつ鍋の比率が通年の1.52倍」と「三が日は注文が1日26件まで落ち、1月4日から36件に戻る」という実測値も載せています。年内に何を用意しておくべきかが、この2つの数字から見えてきます。
お正月に食べるものは三が日で変わる
元日から三が日はおせちと雑煮が中心
元日から1月3日までは、おせち料理と雑煮が食卓の中心になります。おせちは日持ちする料理を重箱に詰めたもので、正月に台所仕事を休むという考えが背景にあります。雑煮は餅を入れた汁物で、具材と味付けは地域によって大きく変わります。
この期間は、新しく調理せずに済ませることが前提になっています。だからこそ、三が日が明けたときに「作るものがない」という状態が起きます。
三が日を過ぎると食卓が切り替わる
1月4日ごろから、食卓は普段の料理に戻り始めます。同時に、おせちが続いたあとの反動で、温かいものや味の濃いものが選ばれやすくなります。帰省した家族がまだ滞在している家庭では、人数の多い食事が続く時期でもあります。
雑煮は地域で餅も汁も変わる
雑煮は正月料理の中でも地域差が大きい料理です。餅の形は東日本で角餅、西日本で丸餅が使われることが多く、汁はすまし仕立てと白味噌仕立てに大きく分かれます。具材も、鶏肉が入る地域、魚介が入る地域、根菜が中心の地域とさまざまです。
実家の雑煮と嫁ぎ先の雑煮が違うという話がよく出るのは、この差が家庭単位まで細かく残っているためです。どれが正しいという基準はないので、集まる相手の出身地に合わせるか、両方作るという選択になります。
おせちのあとに何が選ばれているか
当店の1月の受注では、もつ鍋が通年の1.52倍
当店(伊達のくら)の2024年4月から2026年7月までの受注45,587件のうち、1月分は2,201件でした。商品ごとに、1月の構成比を全期間の構成比で割った値が次の表です。1.00倍なら通年どおり、それより大きければ1月に偏っていることを示します。
| 商品 | 1月の構成比 | 通年の構成比 | 偏り |
|---|---|---|---|
| もつ鍋セット | 17.0% | 11.2% | 1.52倍 |
| 牛たん | 23.2% | 26.6% | 0.87倍 |
| 大トロホルモン焼き | 12.3% | 14.0% | 0.88倍 |
| スライス牛たん | 2.5% | 4.5% | 0.55倍 |
牛たんは通年で安定して選ばれる一方、もつ鍋だけが1月に大きく偏ります。12月はさらに強く、通年の2.02倍でした。年末年始を通じて、鍋物が選ばれているという結果です。
理由として考えられるのは、人数の多い食事に対応しやすいことです。鍋は一つの器で人数分をまかなえ、野菜を足せば量を調整できます。おせちが続いたあとに温かいものが欲しくなるという要素も重なります。
三が日は注文が止まり、1月4日から戻る
同じデータを日別に見ると、正月の動きがはっきり出ます。
| 期間 | 1日あたりの注文 |
|---|---|
| 1月1日から3日 | 26件 |
| 1月4日から月末 | 36件 |
三が日は1日あたり26件まで落ち、1月4日以降は36件に戻ります。買う側も売る側も動きが止まる期間だということです。三が日に食べるものは、年内に用意しておかないと間に合いません。配送も年末年始は動きが鈍くなるため、逆算するとお歳暮を手配する時期と重なります。
人が集まるときの量の決め方
人数から逆算する
正月は普段より人数が増えるため、量の見積もりを外しやすくなります。肉の一人前は150グラム前後が目安になるので、集まる人数に掛けて必要量を出します。子どもが多い場合は一人前を100グラム程度に落として計算すると近い数字になります。
鍋物の場合は、肉の量を人数分そろえたうえで、野菜と豆腐で嵩を足します。肉だけで満たそうとすると量が過剰になり、余りが出ます。
冷凍で用意しておく
年内に届けてもらい、冷凍のまま保管しておけば、三が日でも解凍するだけで食卓に出せます。冷凍庫の容量には限りがあるので、先に何をどれだけ入れるかを決めてから注文すると入りきらない事態を避けられます。
正月の食卓に牛たんともつ鍋を選ぶ場合
データが示すとおり、年末年始に伸びるのは鍋物です。国産牛もつ鍋セットは2〜3人前で3,480円から、人数が多い場合は2種セットの4〜6人前(6,960円から)が選ばれています。スープが選べるため、味を変えて二度食べることもできます。
おせちや雑煮とは別に、焼くだけの一品を足したい場合は厚切り大トロ牛たん(150グラム3,280円から)が扱いやすくなります。たん元の中心にある芯だけを使っており、牛一頭から取れるのは約200グラムです。
よくある質問
- お正月は何を食べるのが一般的ですか?
- 元日から1月3日まではおせち料理と雑煮が中心です。どちらも作り置きや簡単な調理で済むため、正月のあいだ台所に立たなくてよい構成になっています。1月4日ごろから普段の料理に戻り始めます。
- おせちに飽きたら何を食べればよいですか?
- 当店の受注データでは、1月はもつ鍋の構成比が通年の1.52倍になります。人数の多い食事に対応しやすく、野菜を足して量を調整できることが理由と考えられます。焼くだけの肉料理も、おせちが続いたあとには選ばれやすくなります。
- 正月用の食材はいつまでに買っておくべきですか?
- 年内です。当店のデータでは1月1日から3日の注文は1日あたり26件で、1月4日以降の36件より少なくなります。配送も年末年始は動きが鈍くなるため、三が日に食べるものは年内に用意しておく必要があります。
- 正月に人が集まるとき、肉はどれくらい用意すればよいですか?
- 一人前150グラム前後を目安に、集まる人数を掛けて計算します。子どもが多い場合は一人前を100グラム程度に落とします。鍋物なら肉を人数分そろえたうえで、野菜と豆腐で嵩を足すと過不足が出にくくなります。
参考にした資料
伊達のくら(Shopify)の受注実績/2024年4月から2026年7月の28ヶ月・45,587件の月次集計と1月分2,201件の日別集計(2026年8月18日時点)。おせち・雑煮の内容や地域差は一般的な慣習に基づく記載で、地域や家によって幅があります。
