帰省ラッシュという言葉もあるように、年末には多くの人が実家に帰り、家族一緒にお正月を迎えます。
また、帰省をしない方でも気の置けない友人同士で集まり、年が変わるカウントダウンまでの時間を楽しく過ごすケースも多いのではないでしょうか。
仕事納めも終わり、みんなでゆっくり過ごせる年末は楽しみでもありますが、食事を用意する人にとっては、何を準備すればよいのか頭を悩ませることもあるかもしれません。
お正月に食べる料理といえばおせち料理ですが、一年の締めくくりである年末には何を食べるケースが多いのでしょうか。
そこで今回は、年末にみんなが食べている定番の料理や、年末に食べたいおすすめの料理をご紹介します。
年末とは？大晦日ってどんな日？
年末といえば「大晦日（おおみそか）」です。大晦日とはどんな日なのか、考えたことはありますか？
年末と大晦日の語源
年末とは、一年の終わりを指す言葉です。
一方、大晦日とは一年の最後の日、12月31日を指します。
そもそも晦日（みそか）とは、毎月の末日を指す言葉で、旧暦では毎月の最終日を晦日と呼んでいました。
そのため、毎月ある晦日のうち、一年の最後の晦日を大晦日と呼ぶようになったのです。
晦日の「晦」は、つごもりとも読みます。
つごもりとは、月がほとんど見えなくなる状態を表す言葉で、新月に戻る直前の月を表します。
つまり、月が見えなくなる、月が終わる日を指す言葉が晦だったのです。
つごもりは、月が籠る、月籠り（つきごもり）が転じた言葉だといわれています。
大晦日の行事
大晦日には、さまざまな行事があります。
年越しの夜は除夜ともいい、12月31日の大晦日の夜、深夜0時をまたぐ時間にお寺の鐘を108回つく、除夜の鐘と呼ばれる行事が各地で行われています。
除夜になぜ鐘を108回つくのかという説にはさまざまなものがあり、人間の煩悩の数を表しているという説もあれば、四苦八苦の4×9＝36と8×9＝72を足したものだという説もあります。
お寺の鐘は、梵鐘（ぼんしょう）と呼ばれ、仏教では梵鐘の響きを聞くと一切の苦行から逃れ、悟りに至る功徳があるといわれています。
そのため、一年の終わりである除夜に厳かな鐘の音を聞き、新たな年を新しい気持ちで迎えたいと願う人が多かったのではないでしょうか。
また、大晦日には晦日払いと呼ばれる行事を行う地域もあります。
晦日払いとは、一年の厄や災い、邪気を払うため、家の代表者が家の各所を回り、木や竹に2本の紙垂（しで）を挟んだ御幣を左・右・左の順に振り、知らない間にたまった罪やけがれをお祓いする行事です。
大晦日の過ごし方
大晦日の過ごし方は、人それぞれです。
しかし、新しい年を迎えるために家の中や家の周りをきれいにする大掃除をして、大晦日を迎える方が多いのではないでしょうか。
大晦日は、実家に帰省して、家族や親戚とゆっくり過ごす人も多くいます。
また、年越しコンサートやカウントダウンイベントに参加する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日付が変わるタイミグで寺院にお参りができるよう、初詣に向かう人もいるでしょう。
日付が変わるときにお参りをすると、大晦日と新年の両方のお参りができるため、二年参りと呼ばれており、2倍の御利益を受けられるともいわれています。
また、初日の出を見るために、大晦日のうちから美しい日の出が見えるスポットに向かう人もいるようです。
大晦日の食べ物といえば？
では、家族や友人と過ごす大晦日には、何を食べる人が多いのでしょうか。
大晦日に食べることの多いお料理をご紹介します。
・年越しそば
大晦日に食べるものといえば、年越しそばを挙げる人がもっとも多いでしょう。
年越しそばは、一年の厄や災難を払い、翌年に持ち越さないことを願って食べるものといわれています。
また、そばは長い麺であることから、年越しそばには長寿や健康を祈願するという意味合いもあるようです。
年越しそばの起源は江戸時代中期までさかのぼるといわれています。
忙しい晦日に働いてくれる奉公人に、商家の主人が労いの意味を込めてそばをふるまったことが始まりだとされている説があるのです。
また、そばはハレの日に食べる縁起のよい食べ物でもあると同時に、古くから体によい健康食とされていました。
したがって、縁起もよく、健康によいそばが年末である大晦日に食べられるようになったのではともいわれています。
・お寿司
お寿司も年末に食べられることの多い料理です。特に、北海道では大晦日にお寿司を食べる風習があります。
お寿司は、年代を問わず好きな人が多く、大晦日という特別な日にぴったりな料理です。
また、冬は脂がのり、魚介もおいしいシーズンでもあります。
さらに、お寿司は出前もできるため、忙しい大晦日でも手間をかけず、豪華な食事を自宅で食べられる点も魅力でしょう。
・鍋料理
大晦日には寒さも厳しくなります。
寒い夜に、温かいお鍋を囲んで、わいわいと楽しく年越しをするケースも多いようです。
鍋にはさまざまなバリエーションもあり、食材を用意しておけばその場で調理ができるため、手間がかかりません。
また、誰かがキッチンに立ち続ける必要はなく、みんなで一緒に温かいものを食べられます。
年末には、カニやエビなどの海鮮がたっぷり入ったちょっと豪華な寄せ鍋などを食べるケースも多いようです。
・オードブル
大晦日に多くの人が集まる家では、いろいろなお料理を盛り合わせたオードブルを頼む場合も多くあります。
オードブルにはさまざまな食材やお料理が盛られているため、食べる人の好みに合わせて料理を選ぶことができます。
オードブルがあれば、大人数の場合でも、大人の料理や子どもの料理といったように料理を分けて準備する必要がありません。
また、見た目も華やかなため、大晦日という特別な日を豪華に演出できるでしょう。
・おせち料理
おせち料理といえば、お正月に食べるものと考える方が多いのではないでしょうか。
しかし、北海道や東北などでは、お正月ではなく、大晦日からおせち料理を食べる習慣があります。
おせち料理を大晦日から食べる習慣には「年取り膳」という風習が関係しているといわれています。
年取り膳とは、一年の終わりである大晦日に一年間の無病息災を神様に感謝するとともに新しい歳神様をお迎えするために、お供えしたお膳と同じものを食べながら、新たな年を迎えるというものです。
年取り膳は旧暦の頃に始まった古くからある風習で、旧暦では日没後に新しい一日が始まるといわれていたため、大晦日の夜から年取り膳を食べ始めたと考えられています。
また、北海道や東北地方、九州の一部などでも、大晦日に高膳に盛られた豪華な料理を家族そろって食べる年取り膳の風習が残っているようです。
・すき焼き
年末に、すき焼きを楽しむ家庭も多いようです。
上質なお肉を使えば、一年の終わりに贅沢な気分を味わえます。また、お肉とともに野菜をお鍋で煮込むだけで完成するため、調理も簡単です。
名古屋を中心とした東海地方には、大晦日は家族ですき焼きを食べるという習慣がありました。
名古屋ではすき焼きを「ひきずり」と呼び、大晦日に鶏肉を使ったひきずりを食べていたようです。
ひきずりとは、お肉をすき焼き鍋の上で引きずるようにして調理することから付けられた名称だといわれています。
・しゃぶしゃぶ
しゃぶしゃぶも、寒い冬ならではの大晦日にぴったりな鍋料理です。
しゃぶしゃぶの場合、食べる人が自分のタイミングでお肉を入れるので、お肉と切った野菜を用意するだけで、手軽においしく、温かい物を食べられます。
しゃぶしゃぶのたれも何種類か用意をすれば、味のバリエーションも広がり、最後までおいしく楽しめるでしょう。
・刺身
お刺身も大晦日に家族で食べることが多い料理です。
いろいろな種類の魚を大皿に盛り合わせ、見た目も豪華な一皿を用意すれば、食卓も華やぐでしょう。
特に、お酒を飲みながら年越しを楽しみたい場合などは、お寿司よりもお刺身のほうが好まれるようです。
年末の食べ物は簡単にできて、みんなで食べられるメニューがおすすめ
ここまで、大晦日に食べることの多いお料理をご紹介してきましたが、大晦日には、簡単にできて、みんなで食べられるメニューをおすすめします。
なぜ、年末には簡単なメニューがよいのでしょうか。その理由を2つご紹介します。
年末は何かと忙しい
12月は師走とも呼ばれるほど、忙しい時期です。年末年始の休みが入るため、仕事も忙しい場合が多いでしょう。
また、家中をきれいにする大掃除もするため、休日も忙しくなります。
さらに、小さなお子さんのいる家では、子どもたちが冬休みに入ることもあり、いつも以上にせわしい日々になるでしょう。
加えて、お正月に食べるおせち料理も手間暇がかかるものが多いため、おせち料理の準備も大変です。
そんな忙しい中で、大晦日に手の込んだ料理を用意するのは、料理をする人の負担が大きくなってしまいます。
ゆったりとした気持ちで一年の終わりを迎えるためには、簡単にできるお料理がおすすめなのです。
家族みんなで過ごすことが多いから
年末は離れている家族が集まるタイミングです。
普段はなかなか顔を合わせることができない家族が一緒に食卓を囲める大晦日だからこそ、みんなで一緒に食事と会話を楽しみたいものでしょう。
手の込んだ料理を用意するとなると、大人数の分を調理するのは大変です。
また、食事の準備のために、調理をする人はなかなか食卓につけず、会話に参加できない場合もあります。
簡単でみんなで囲める料理であれば、誰かが席を離れる必要もなく、みんなで顔を合わせながら久しぶりの再会に話を弾ませることができるでしょう。
簡単に準備ができる料理であれば、みんなで食事を楽しむ団らんの時間が増えるのです。
伊達のくらの牛タンしゃぶしゃぶについて
しゃぶしゃぶといえば、牛肉や豚肉の薄切りを使うケースが一般的です。
しかし、一年の終わりの特別な夜だからこそ、大晦日にはいつもとはひと味違う、牛タンのしゃぶしゃぶはいかがでしょうか。
伊達のくらでは、寒い大晦日にみんなで楽しめる「牛タンしゃぶしゃぶ」をご用意しています。
ご家族やご友人と楽しく、ちょっと贅沢にお鍋を囲める、年末にぴったりの一品です。
食べやすいサイズにカット済み
伊達のくらの牛タンしゃぶしゃぶは、1.5mmの厚さにスライス済みです。
牛タン独特のコリコリとした食感をさっと火を通すだけで楽しめるように試行錯誤した結果、厚すぎず、薄すぎない1.5mmという絶妙な厚さにたどりつきました。
また、一枚の大きさは18cmにカットしています。一口で食べやすく、食べ応えもある大きさを検証した結果、もっともおいしく食べられる大きさが18cmの長さだったのです。
適度に脂がのり、柔らかい肉質の牛タンは、お口に入れるとしっかりとした旨みが広がります。
また、お野菜と一緒に食べれば、さっぱりとするため、何枚でも食べられそうです。
選べるたれつき
伊達のくらの牛タンしゃぶしゃぶには、牛タンスライスのほか、たれもセットになっています。
塩ポン酢は、4種類の柑橘類の果汁をブレンドし、さっぱりとした味わいを楽しめるたれです。
ポン酢でありながら、塩味をベースとしているため、しょうゆベースのポン酢とはまたひと味違った味わいを楽しめます。
また、ゴマ味噌は、すりごまの香りを存分に生かしたコクのある味わいを楽しめる味噌味のたれとなっています。
ピリッとした辛味も加えられているため、大人の牛タンしゃぶしゃぶをお楽しみいただけます。
野菜を準備するだけで簡単に準備ができる！
年の終わりの寒さの厳しい時期に、家族や友人たちと囲むしゃぶしゃぶ鍋は心も体も温めてくれるはずです。
伊達のくらの牛タンしゃぶしゃぶは、スライス済みの牛タンとたれがセットになっているため、野菜をカットするだけで簡単にしゃぶしゃぶをお楽しみいただけます。
【牛タンしゃぶしゃぶ（塩ポン酢・ゴマ味噌）】
まとめ：年末はみんなで食べられる簡単で温かいお料理がおすすめ！
大晦日は、家族や友人が集まり、大人数で過ごす方も多いでしょう。
地域によっては、昔からの風習を受け継ぎ、大晦日にお寿司やおせち、すき焼きを食べる習慣が残っているところもあるようです。
大掃除やお正月準備などで何かと忙しい年末は、簡単に準備できて、みんなで一緒に食卓を囲める料理がおすすめです。
年末に何を食べるか悩んだときは、準備に手間がかからず、温かく過ごせる鍋料理もよいでしょう。
年末らしく、いつもより特別感のある鍋料理をお考えの際には、伊達のくらの牛タンしゃぶしゃぶをぜひご利用ください。
