お中元をいただいたときには、お返しはした方がよいのでしょうか。
毎年のように夏のご挨拶としてお中元のやり取りをしている場合は悩むことはありません。しかし、初めて知り合った方など、お中元を贈っていない相手からお中元をいただいてしまった場合、お返しをした方がよいのか悩んでしまうことはありませんか?
今回は、お中元をいただいたときにお返しはすべきなのかを含め、お中元を受け取った場合のマナーや注意点などについて解説します。
お中元にお返しはすべき?
日本には、贈り物を受け取った場合に、相手に対してお礼を示すために、お返しを贈る文化があります。結婚祝いや出産祝いなどをいただいた際には、お返しをするケースが一般的です。そのため、お中元をいただいたときにもお返しをすべきか悩んでしまうケースは少なくありません。では、お中元の場合はお返しはすべきなのでしょうか。
お中元のお返しは原則不要
お中元は、原則として、お返しをする必要はありません。なぜなら、お中元は目下の人から目上の人に対し、日頃からお世話になっていることへの感謝を伝えるための贈り物だからです。また、お中元をいただいたら必ずお返しをしなければならないといったマナーもないため、お返しをしなくても問題はありません。
しかしながら、日本では、何かをいただいたらお返しをするという習慣が身に付いていることから、最近ではお中元をいただいた際にお返しをする方も増えているようです。
お中元をもらったときの対応方法
お中元をいただいたときには、お返しをしない場合であっても、お中元を受け取ったことの報告とお中元をいただいたことに対するお礼は伝えるべきです。親しい方から受け取った場合などは、電話でお礼を伝えても問題はありませんが、ハガキや封書でお礼状を送った方が相手にはより丁寧な印象を与えられます。
お中元が届いてから時間がたってしまうと、相手はお中元が届いているか不安に思う可能性もあります。そのため、電話でお礼をする場合は、受け取った日に連絡を入れるようにしましょう。また、ハガキや封書でお礼状を送るときも、お中元を受け取ってから2日以内にはお礼状を送付することが大切です。
お中元のお返しに悩みやすいシーンとは
仲のよい友人から受け取ったお中元であれば、それほどお返しに悩むことはないでしょう。しかし、次のような場合はお中元のお返しをすべきか悩むことが多くなるのではないでしょうか。
目上の方や取引先などからいただいた場合
本来、お中元は目下の人から目上の人に、感謝の気持ちを込めて贈るものです。しかし、立場が上でも丁寧な方などは、目下の相手に対して、お中元を贈るケースがあります。上司や取引先の方などからお中元をいただいた場合は、良好な関係を維持するためにお返しを検討した方がよいかもしれません。
高額なお中元をいただいた場合
高額なお中元をいただいた場合もお返しをした方がよいのかと、悩んでしまうことが多いですが、お中元である以上、必ずお返しをしなければならないわけではありません。お礼状は送付する必要がありますが、何らかの事情があって高価な品を送ってくれた場合もあります。そのような場合、お返しをするとかえって相手を恐縮させてしまう可能性もあるため、お返しは状況に応じて判断するとよいでしょう。
お中元のお返しに関する基本マナーを確認しよう
お中元をいただいたときに、お返しをしようと決めた場合には相手に失礼にならないよう、お返しの基本マナーを確認しておくことをおすすめします。
お返しはいつ贈るべき?
お返しをする際に、まず悩むのがお返しのタイミングです。受け取ったら、すぐにお中元としてお返しの品を贈っても問題はありません。しかし、すぐにお返しをすると、お中元を贈ったことで気を遣わせてしまったのではと感じさせる恐れもあります。また、お中元を受け取ったタイミングによっては、お中元の時期を過ぎてしまう場合もあるでしょう。
このような事情からお中元を受け取ったらすぐにお礼状は送付し、お礼状を送ってから1週間程度の時間を空けて、暑中見舞いや残暑見舞いとしてお返しを贈るケースが多いようです。
お中元のお返しの金額相場は?
お中元のお返しをする際の金額相場は、いただいた品物の同程度から半額程度が目安とされています。親しい方からのお中元であれば、同程度の額の品物を選んでも問題はありません。しかし、目上の人に対して、いただいた品物よりも高額なものや同等の額のものを贈ると失礼にあたります。
いただいた金額以上の高額な品物をお返しとして贈る場合、今後の贈り物は結構ですと、拒絶を表す意味に捉えられる恐れがあるのです。特に、金額がストレートに分かる商品券やギフト券などは避けた方がよいでしょう。
また、お返しをする際には金額だけでなく、お返しの品物選びにも注意しなければなりません。いただいたものと同じものをお返しすると、自分が贈った品物の方が上質だとアピールしているのではと捉えられる可能性もあります。お返しをする際には、いただいた品物と同じ種類のものを選ばないようにしましょう。
お中元のお返しの熨斗はどう選ぶ?
お中元を贈る際には、お中元の熨斗をつけます。お中元のお返しにつける熨斗は、今後もお中元のやり取りを続けたいのか、一回限りでおしまいにしたいのかによって、表書きを変えることが大切です。
毎年お中元やお歳暮を贈りたいと考えている場合は「お中元」や「御中元」の表書きを書きます。また、今回だけ、お返しを贈りたいと考えているときには「お礼」または「御礼」の表書きを書いた熨斗をつけるとよいでしょう。
そのほか、お返しを贈る時期がお中元の時期を過ぎてしまった場合には「暑中御見舞」や「残暑御見舞」の表書きが適しています。立秋を過ぎるまでに贈る場合は暑中御見舞、立秋を過ぎてから送る場合は残暑御見舞となります。立秋は、その年によって変わるものの、毎年8月7日~8日ごろです。
水引のデザインは、紅白の花結び(蝶結び)が基本となります。
お中元のお返しをする前に覚えておきたい注意点
お中元をいただき、お中元のお返しをする際の注意点をまとめてご紹介します。
相手に失礼がないようにお返しをすることが大切
お中元をお返しする際に、第一に考えなければならないことは、お返しによって相手に不快な思いをさせないことです。お返しを送付するより、まずはお礼状や電話で先にお礼を伝えることを忘れないようにしましょう。また、前述のように、いただいたお中元より明らかに高額な商品を送付したり、同じ種類の品物を贈ったりすることは絶対に避けなければなりません。そのほか、熨斗も適切な種類を選ぶことが大切です。
喪中の場合は配慮が必要
喪中のときは、新年の挨拶を避けるため、お中元を贈ってよいものか、迷うことがあるかもしれません。しかし、お中元は、お祝い事ではなく、日頃の感謝や季節の挨拶として贈るものです。そのため、喪中であってもお中元を贈ることに問題はありません。ただし、葬儀に参列してくださった方からお中元をいただいたときには、お返しをするだけでなく、お礼状を送付する際に葬儀に参列していただいたことについてのお礼も伝えるとより丁寧な印象になるでしょう。
また、亡くなった家族宛にお中元が届くケースもあるかもしれません。そのような場合は、訃報の連絡をお届けできなかったことをお詫びする挨拶状とともに、同等の額の品物をお返しするようにしましょう。
迷ったときは身近な人に相談を
お中元のお返しをすべきか、どんなものを選ぶべきか、悩んだときには身近な人への相談をおすすめします。特に、取引先や親せきからお中元をいただいた場合には、自分だけでなく、会社間や親族同士の関係性にも影響します。会社としての方針や地域の慣習などに則った形で対応した方が、後々の関係性も保ちやすくなります。上司や両親などにも相談しながら、対応方法を決めるようにしましょう。
お中元のお返しの選び方
お中元のお返しを選ぶときには、相手への感謝の気持ちを込めて、家族構成などを考えながら喜んでいただける品物を選ぶようにしましょう。お中元のお返し選びのポイントをご紹介します。
相手別に選ぶ
品物を選ぶときには、相手との関係性を考えることが大切です。特に、目上にあたる上司や取引先などには、いただいたものよりも少し金額を低いものを選び、相手を立てることを忘れないようにしましょう。また、上司や取引先に対しては、競合他社の商品を贈ってはいけません。そのほか、苦や死を連想されるクシ、下に見ていると感じさせる靴下、もっと頑張れといった意味合いを持つ万年筆などの筆記用具も目上の人に贈るのはタブーとされています。
一方、親せきや友人へお中元のお返しをする際には、いただいた品物と同程度の価格帯でも問題はありません。家族構成や好みも把握していることが多いため、家族で楽しめるような品物を選ぶようにしましょう。
お返しは食品が基本
使用すると後に残らないため、受け取る側も送る側もあまり気を遣わなくてよいことから、お中元のお返しは、相手の好みに合わせて、消えものを選ぶケースが一般的です。洗剤やタオルなどの日用品を選ぶケースもありますが、お中元のお返しとしてはドリンクやお菓子など、相手の好みに合わせた食品を選ぶケースが多くなっています。
感謝の気持ちを伝えるための工夫
お中元のお返しとして贈る場合、お中元をいただいたことや日頃からお世話になっていることへの感謝の気持ちを伝えることが大切です。そのため、お返しをする際にはギフト品として発送できるものを贈るようにすると気持ちを伝えやすくなるでしょう。
また、お礼状でお中元をいただいたことのお礼は伝えていますが、お返しには相手の健康を気遣うような言葉を添えたメッセージカードをつけると、より気持ちを伝えやすくなります。
お中元のお返しなら伊達のくらのギフトもおすすめ
お中元のお返しには、伊達のくらのギフトもおすすめです。お中元には、そうめんやジュース、アイスクリーム、ゼリーなど、暑い時期でも食べやすい、のど越しのよい食品や冷たいお菓子が選ばれるケースが多くなっています。しかし、暑い夏を乗り切るためには、スタミナをつけることも大切です。お中元のお返しには、暑い夏を元気に過ごしてほしいとの願いを込めてお肉のギフトも検討してみてはいかがでしょうか。
暑い日でも調理時間を短縮できる「薄切り牛タン」
暑い夏は、食事を作るのも大変です。伊達のくらの薄切り牛タンは、柔らかさにこだわった一品。薄切りなので、フライパンでさっと焼くだけですぐ火が通り、暑い日でも、忙しい日でも簡単に本格的な味わいを楽しめます。
新鮮な牛タンスライスを小分けにパックし、冷凍便でお届けするため、冷凍庫で半年間保存が可能です。賞味期限が長いため、慌てて食べる必要もなく、贈った相手に気を遣わせることなく、好きなタイミングで楽しんでいただけます。
薄切り牛タン焼肉用
暑い夏こそ食べたい溢れる旨みの「大トロホルモン焼き」
牛一頭からわずかしか取れないシマチョウの中でも、特に脂がのった部分だけを大きめにカットしました。大トロの名にふさわしい、溢れる脂の甘みとコク、焼いたときの食欲をそそる独特の香りは、夏バテしがちな夏におすすめです。
国産牛の中でも、品質のよいシマチョウだけを選び、伊達のくら特製のタレに漬け込みました。丁寧な下処理を施しているため、解凍をしたら、焼くだけでジューシーなホルモンを堪能できます。
大トロホルモン焼き (塩味 / みそ味 / 醤油味 / スタミナ味)
伊達のくらは熨斗・メッセージカードにも対応
伊達のくらでは、お中元限定のラッピングをはじめ、さまざまな種類の熨斗、メッセージカードもご用意しています。領収書など、金額が分かる書類は同封いたしません。お届け日時の指定も可能なため、安心してご利用いただけます。
まとめ
お中元をいただいた場合、原則としてお返しを贈る必要はありません。しかしながら、日本には贈り物をいただいたら、感謝の気持ちを示す、お返しの文化があります。そのため、相手との関係性によっては、お返しをした方がよいケースもあるでしょう。
お中元のお返しをする際には、いただいた品物よりも高額な品物をお返ししたり、相手が贈ったものと同じ種類のものを贈ったりすると、大変失礼にあたります。お返しをする際には、相手との関係性を考えながら、消えものである食品ギフトを選ぶとよいでしょう。また、お返しを贈る場合でも、先にお礼状を送付し、感謝の気持ちを伝えることが大切です。