ホルモンには、健康にも美容にもよい栄養がたっぷり含まれています。また、ホルモンは糖質が少なく、お肉と比べるとカロリーも低いことからヘルシーな食材でもあります。しかし、栄養たっぷりといわれるホルモンですが、具体的にどのような栄養素が多いのかまでは分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ホルモンがヘルシーな理由やホルモンに含まれている栄養素とその効果について詳しくご説明します。
ホルモンはヘルシーで栄養たっぷりって本当?
ホルモンは本当にヘルシーな食材なのでしょうか。その疑問にお答えするために、まずはホルモンの主な部位と牛肉の主な部位のカロリーや脂質、たんぱく質を比較し、ホルモンがヘルシーかつ高栄養である理由をご紹介します。
ホルモンと牛肉のカロリー・脂質・たんぱく質を比較
ホルモンと牛肉に含まれるカロリー、脂質、たんぱく質を部位ごとに次の表にまとめました。
<ホルモンの部位ごとの100gあたりのカロリー・脂質・たんぱく質>
部位 |
カロリー(kcal) |
脂質(g) |
たんぱく質(g) |
タン(舌) |
318 |
31.8 |
13.3 |
ハラミ(横隔膜) |
288 |
27.3 |
14.8 |
マルチョウ(小腸) |
268 |
26.1 |
9.9 |
シマチョウ(大腸) |
150 |
13.0 |
9.3 |
ハツ(心臓) |
128 |
7.6 |
16.5 |
レバー(肝臓) |
119 |
3.7 |
19.6 |
ミノ(第一胃)※ |
166 |
8.4 |
24.5 |
ギアラ(第四胃)※ |
308 |
30.0 |
11.1 |
※はゆでたもの。その他は生。
<牛肉(和牛)の部位ごとの100gあたりのカロリー・脂質・たんぱく質>
部位 |
カロリー(kcal) |
脂質(g) |
たんぱく質(g) |
肩ロース(脂身付き) |
380 |
37.4 |
13.8 |
リブロース(脂身付き) |
514 |
56.5 |
9.7 |
サーロイン(脂身付き) |
460 |
47.5 |
11.7 |
カルビ(バラ・脂身付き) |
472 |
50.0 |
11.0 |
もも(脂身付き) |
235 |
18.7 |
19.2 |
ヒレ(赤身) |
207 |
15.0 |
19.1 |
上の表を見ると、部位によって違いはあるものの、全体的にホルモンの方が牛肉よりもカロリーや脂質が低いことが分かります。しかしながら、ホルモンには牛肉と同程度のたんぱく質が含まれています。栄養成分を比較してもホルモンはヘルシーな食材であることがお分かりになるでしょう。
ホルモンはダイエット中にもおすすめ
ダイエット中は、食事量を抑えるためにたんぱく質が不足しやすくなります。たんぱく質は筋肉や臓器など、身体のあらゆるものを形成する栄養素です。そのため、たんぱく質が不足すると筋力量が減少するだけでなく、集中力や免疫力が低下したり、お肌や髪のトラブルを招く恐れがあります。
また、ダイエット中にたんぱく質が不足すると筋肉量が落ち、基礎代謝量が下がってしまうため、エネルギーを効率よく燃焼させることができません。つまり、健康的にダイエットを行う場合、たんぱく質を積極的に摂取する必要があるのです。
ホルモンは、牛肉に比べ、脂質が少なく、たんぱく質を豊富に含んでいます。ホルモンの中でも特に脂肪が少なく、カロリーの低い部位を選べば、ダイエットを効率的に進めることができるでしょう。
ホルモンに含まれる栄養素とその効果
ホルモンにはさまざまな栄養素が含まれています。ここでは、ホルモンに特に多く含まれている「たんぱく質」、「ビタミン類」、「ミネラル」の効果についてご説明します。
たんぱく質
先ほどご紹介したように、たんぱく質は筋肉や内臓、皮膚、髪の毛、爪などを作る原料となります。また、身体の機能を調節するホルモンや消化や吸収、代謝などに関わる酵素、免疫機能を強化する抗体、精神の安定にも関わる神経伝達物質の材料にもなる栄養素です。
人の身体を構成するアミノ酸は20種類あり、そのうち9種類は身体の中で作ることができない必須アミノ酸です。必須アミノ酸は食品から摂取しなければなりません。
たんぱく質が豊富な食材であっても、必須アミノ酸をバランスよく含む食材であるとは限りません。ところが、ホルモンは9種類の必須アミノ酸をすべて、バランスよく含んでいます。つまり、ホルモンは、健康に欠かせない良質なたんぱく質を豊富に含む食品であるといえるのです。
ビタミン類
ホルモンにはビタミンも豊富に含まれています。部位によって含有量は異なるものの、ビタミンB群と呼ばれるビタミンB2やビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸などが豊富です。
ビタミンB2には、脂質の代謝を助ける働きがあります。そのため、ダイエット中は、脂質の代謝のためにもビタミンB2の摂取を心掛けるとよいでしょう。また、ビタミンB2は発育のビタミンとも呼ばれ、細胞の再生をサポートし、皮膚や粘膜、髪、爪などを健康に保ち、身体全体の成長を促進する働きがあります。
ビタミンB12は葉酸とともに、赤血球や血を作り、DNAの生成をサポートする働きをもつ栄養素です。神経の正常な働きを維持する役割も担い、ビタミンB12が不足すると、貧血や末梢神経障害、体力の低下、倦怠感といった不調を招く恐れがあります。
身体のさまざまな機能をサポートするビタミンB群もホルモンには豊富に含まれています。
ミネラル(鉄・亜鉛)
ミネラルとは、ナトリウムやカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄など、身体に必要な栄養素の総称です。ホルモンには、特に鉄や亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。
鉄は赤血球の材料になり、血液にのって全身に酸素を運ぶ役割があり、鉄が不足した場合は鉄欠乏性貧血を招く恐れがあります。また、鉄は脳の神経伝達物質の合成にも深く関わっており、鉄が不足すると集中力や記憶力が低下する可能性がある点にも注意が必要です。特に女性は鉄が不足する傾向にあるため、積極的に鉄が含まれた食材を摂取しなければなりません。
亜鉛は酵素を構成する成分であり、DNAの合成やたんぱく質の合成などにも関わっています。また、免疫反応の調節や味覚に関わる細胞を作るなど、さまざまな役割を担う微量ミネラルです。亜鉛が不足すると貧血や味覚障害、皮膚炎などを起こしやすくなるほか、免疫機能の低下により感染症にかかるリスクが高まる恐れがあります。
レバーやハツは、日常生活で不足しがちな亜鉛や鉄も豊富に含んだホルモンです。
ホルモンには美容効果をもつ栄養素も!
ホルモンには、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど、健康維持のために必要な栄養素が豊富に含まれていることをご紹介してきました。しかし、ホルモンに含まれる栄養素には、健康だけでなく、美容への効果も期待できるものがあります。
ホルモンにはコラーゲンが豊富
コラーゲンとは、たんぱく質の一種で、人の皮膚や血管、骨、軟骨、靭帯、角膜など、身体のあらゆる成分を構成する成分です。人の身体の約20%はたんぱく質でできており、たんぱく質の約30%がコラーゲンです。
コラーゲンは細胞と細胞の間で細胞をつなぎ合わせる役割があり、コラーゲンがあることで肌は弾力やハリを維持しています。しかし、体内のコラーゲン量は加齢とともに減少することが分かっています。コラーゲンが減ると細胞と細胞を支える力が弱まり、皮膚のたるみやシワなどを招く原因となってしまうのです。また、コラーゲンには骨粗しょう症や動脈硬化、眼精疲労などを防止する効果もあります。
ホルモンは、美容のためにも健康のためにも積極的に摂取したいコラーゲンを豊富に含む食材です。ただし、コラーゲンを経口摂取しても、コラーゲンがそのまま肌や骨などに届くわけではありません。コラーゲンは消化の過程でそのほとんどがアミノ酸に分解されるのです。しかしながら、コラーゲンの一部はアミノ酸まで分解されず、コラーゲンペプチドとして肌まで届いていることが最近の研究によって分かってきました。コラーゲンペプチドは、アミノ酸と同様にコラーゲン合成の材料にもなるものですが、肌の水分量を増加させて乾燥を改善させる効果があるとされています。
ホルモンの栄養を効果的に摂れるもつ鍋
ホルモンに含まれるコラーゲンを余さずに摂れる食べ方がもつ鍋です。コラーゲンは、熱が加わると変性し、お湯に溶けるようになります。したがって、もつ鍋のようなスープまで食べる煮込み料理では、コラーゲンを効率よく摂取できるのです。
また、もつ鍋には、ニラやキャベツなど、ビタミンCを豊富に含む野菜が入ります。ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートする役割があり、ビタミンCとコラーゲンを同時に摂取できるもつ鍋は、健康にも美肌維持のためにもおすすめの食べ方だといえます。
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まとめ
ホルモンは、たんぱく質やビタミン、ミネラルといった健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれた食材です。また、お肉と比べても脂肪が少なく、カロリーも低いため、脂肪とカロリーを抑えつつ、たんぱく質を積極的に摂取したいダイエット中の方にもおすすめです。加えて、お肌のハリを保つコラーゲンも豊富であり、美容効果も期待できます。
寒い季節は、空気も乾燥し、肌の乾燥も進みやすい時期です。コラーゲンの生成を助けるビタミンCも一緒に摂れるもつ鍋で、冬もプルプルのお肌を目指してみませんか。