ハラミは、焼肉でも人気の部位です。カルビほど脂身は多くないものの、適度な弾力と肉のうま味を存分に味わえるため、最近では、ハラミもカルビに並んで焼肉の定番メニューとなっています。
しかし、ハラミを食べたことがある人は多くても、ハラミがどこの部位なのかを知っている方は実はそれほど多くないようです。赤身に近い見た目をしていますが、実は、ハラミはお肉ではありません。
今回は、ハラミの部位とハラミをおいしく食べるコツについて解説します。
ハラミはどこの部位?
では早速、ハラミがどこの部位に該当するのか、確認していきましょう。
牛のハラミは横隔膜
牛のハラミは、横隔膜のあたりの筋肉のことです。呼吸のたびに動く筋肉のため、脂肪と赤身のバランスがよく、焼くと脂が溶け出し、脂の甘みと肉本来のうま味を存分に味わえます。
ほどよい弾力があるものの、筋が少ないため、全体的に柔らかいこともあり、焼肉では人気メニューとなっています。
牛のハラミは、1頭の牛からわずか2~3kg程度しか取れない希少な部位でもあります。
豚のハラミも横隔膜
焼肉店のメニューにあるハラミは、牛のハラミであることがほとんどですが、豚にもハラミがあります。豚のハラミも牛と同様、横隔膜の部位に当たる筋肉です。
こちらは比較的脂肪が多い部位ですが、その分、柔らかく、脂もしつこすぎないため、まろやかな味わいが人気となっています。
豚のハラミは、豚1頭からわずか200~400g程度しか取れない、非常に希少な部位です。
横隔膜ってどこにある部位?
横隔膜は、簡単にいうと、胸とおなかを仕切る筋肉のことです。
人間にも横隔膜はあり、みぞおちの奥で、肋骨の下にくっつくように位置しています。
空気を吸い込むときは横隔膜が収縮して下がり、肺が拡張して空気を取り込めるようになります。反対に、横隔膜が弛緩して元の位置に戻ると、肺が縮んで空気が吐き出されます。
横隔膜は哺乳類にのみ存在します。
鶏のハラミは腹側の筋肉
鶏にもハラミと呼ばれる部位があります。しかし、鶏は哺乳類ではないため、牛や豚のように横隔膜はありません。
鶏の場合は、横隔膜に似た役割を担うおなかの筋肉をハラミと呼びます。しかし、1羽から数グラムしか取れない部位であるため、鶏ハラミはそれほど市場には出回らず、非常に貴重な部位となっています。
鶏ハラミはコリコリとした食感と、濃厚なうま味が魅力です。
お魚にもハラミがある?
実は、マグロやサケなどのお魚にもハラミと呼ばれる部位があります。魚類には横隔膜はありません。そのため、魚のハラミは、三枚おろしにしたときの、おなか側の身を指します。
脂がのって柔らかく、ジューシーで濃厚なうま味がお魚のハラミの特徴です。
ハラミはお肉じゃない?

牛のハラミも豚のハラミも、見た目には赤身の肉のように見えます。しかし、ハラミは横隔膜に当たる部位であり、厳密にいうとハラミはお肉ではありません。
ハラミはホルモン
牛ハラミも豚のハラミも、臭みが少なく、ジューシーで柔らかいため、ハラミはお肉だと思っている人も多いようです。
しかし、横隔膜に当たるハラミは、お肉ではなくホルモンに分類されます。意外に思われる方も多いかもしれませんが、ハラミは、ホルモン焼きでも人気のシマチョウやマルチョウ、ミノなどと同じ内臓肉に区分されるのです。
ハラミが焼肉でも人気の理由
ホルモン特有のにおいやクセがなく、赤身と脂のバランスがよいハラミは焼肉店でも人気です。
柔らかいのに歯ごたえがあり、ジューシーでありながらも、肉のうま味も味わえるハラミは、焼肉の定番メニューとなっています。
また、カルビに比べると脂肪が少ないためカロリーも低く、「ヘルシーに焼肉を楽しみたい」「カルビよりあっさりとした味わいが好み」という方にも人気なのです。
ハラミをおいしく食べるコツ
適度に脂がのったハラミは、脂が苦手な方でも食べやすく、柔らかいため、幅広い世代におすすめの部位です。しかし、調理法によってはせっかくのハラミのおいしさを存分に味わえない可能性があります。
ハラミをおいしく食べるために知っておきたい調理の3つのポイントをご紹介します。
ハラミは常温に戻してから焼く
冷蔵庫で保管していたハラミを冷たいまま焼くと、均一に火が通らず、焼きむらが生じ、上手に焼き上げることができません。
冷たい状態では、表面に焦げが付いても中まで火が通らないこともあるため、しっかり焼くために焼き時間が長くなり、固くなってしまうことがあるのです。
ハラミを調理するときは、冷蔵庫から出してすぐ焼くのではなく、いったん常温においてから焼き始めるようにしましょう。
火加減は強火から中火へ
フライパンでハラミを焼くときは、フライパンをしっかりと温め、油を敷いてから強火で表面を焼きます。
このとき、何度もひっくり返すと表面を香ばしく焼き上げることができません。
香ばしい香りが漂ってくるまで待ち、焼き色が付いてからひっくり返すようにしましょう。
焼きすぎには注意
ハラミの魅力は、柔らかな食感と適度な脂のうま味です。しかし、焼きすぎると脂が溶け出してしまい、ハラミ本来のジューシーさが失われ、固くなってしまいます。
常温に戻してから焼き始め、焼き色が付いたタイミングで裏返し、焼きすぎてしまわないよう気を付けましょう。
本格的な牛ハラミをご自宅で手軽に
ハラミは、牛1頭から数kgしか取れない希少部位です。そのため、スーパーなどでは入手できない場合もあります。
ご自宅でも本格的な牛ハラミを楽しみたい方のために、伊達のくらでは秘伝のタレに漬け込んだ味付きの牛ハラミをご用意しました。
自宅でおいしいハラミを食べるなら伊達のくら
伊達のくらの牛ハラミは、ハラミを覆う硬い膜を一枚一枚手作業でカットした、こだわりの一品です。
特製のタレに漬け込んであるため、味付けも必要ありません。解凍後、フライパンで焼くだけで、ジューシーで香ばしい味わいをお楽しみいただけます。
冷凍で半年間保存ができるため、冷凍庫に常備しておけば、いつでも本格的なお店の味をご家庭で再現できます。
ハラミはアレンジもしやすい部位
脂と赤身のバランスがよいハラミは、焼肉だけではなく、さまざまなアレンジもしやすい部位です。
栄養バランスを整えたいときは、野菜と一緒に炒めるとハラミの脂が野菜にしみて、野菜もおいしく食べられる大満足の一品になります。
またハラミをフライパンで焼いた後に、レタスや玉ねぎスライスなどの生野菜とあえれば、野菜もたっぷり取れるヘルシーなハラミサラダの完成です。
忙しいときには、レタスをのせたご飯の上に炒めたハラミをのせるだけで、豪華でボリュームたっぷりのハラミ丼が完成します。柔らかいのにしつこくない、ハラミならではのおいしさをぜひご自宅でご賞味ください。
味付き焼肉 牛ハラミ
まとめ
赤身肉にも見える牛ハラミや豚のハラミは、横隔膜に当たる部位です。ジューシーで柔らかいのにあっさりしているハラミは、焼肉でも定番のメニューとなっています。
しかしながら、牛ハラミも豚ハラミも1頭からわずかな量しか取れない希少な部位であり、スーパーなどでは入手できない場合もあります。
伊達のくらの牛ハラミは、上質なハラミに丁寧な下処理を施し、焼くだけでハラミのおいしさを存分に味わえるよう工夫した一品です。
ぜひ、ご自宅で気軽に本格的なお店の味を楽しめる伊達のくらの牛ハラミをお試しください。
 
                 
                



 
  