焼肉店で牛タンスライスを食べるときは、レモンを絞って食べるという方が多いのではないでしょうか。焼肉店でも牛タンと一緒にレモンを提供しているお店が多いため、牛タンといえばレモンが定番の組み合わせとなっています。
では、牛タンはレモン以外でもおいしく食べられるのでしょうか?
今回は、牛タンと相性のよい、レモン以外のおすすめの組み合わせをご紹介します。ぜひ、牛タンを食べる際にはレモン以外の食べ方も試してみてください。
牛タンはレモン以外でも楽しめる?
牛タンはもちろん、レモン以外でも楽しめます。では、なぜ牛タンはレモン汁を絞って食べるスタイルが定番となったのでしょうか。
牛タンとレモンの組み合わせが定番となった理由から確認してみましょう。
牛タンはレモンが定番の理由
牛タンとレモンの組み合わせの起源には2つの説があります。
一つは有名な焼肉店でタン塩を注文したお客様から、熱くて食べられないからタレが欲しいとリクエストされたという説です。タン塩には、塩が振ってあるため、タン塩用のタレを用意していない旨を説明したところ、お客様からレモンを持ってきてほしいとの要望が。
そこでレモンをタン塩にかけて食べたところ、さっぱりとしたレモンの風味がタン塩にぴったりだったため、メニューとしてタン塩にレモンを添えて提供するようになったとされています。
もう一つも焼肉店が起源です。石焼ビビンパを日本に持ち込んだ店として知られる、あるお店の店主がスウェーデンを訪れた際、タンの燻製に出会ったそう。
分厚い皮が食味を悪くしていたものの、牛タンを冷凍したら皮を上手に剥くことができ、塩とレモンでさっぱりと食べられるようにして提供したら好評を博し、あっという間に広まったというものです。
どちらの説が正しいのかは分かりません。しかし、牛タンをレモンで食べる食べ方がこれほどまでに広がったということは、牛タンとレモンの相性のよさの証明だといえるでしょう。
牛タンをレモンで食べるメリット
レモン特有の爽やかな酸味は、牛タンの脂のこってり感を中和し、口の中をさっぱりさせてくれます。
あっさりとした味付けだからこそ、牛タン本来のうま味が引き立ち、レモンで味わうことの魅力が際立ちます。
また、焼肉というとついつい食べすぎて、消化不良になってしまうこともあるでしょう。しかし、レモンに含まれるクエン酸には消化の促進や疲労回復作用などがあります。この点も牛タンをレモンで食べるメリットだといえます。
レモン以外に合う食べ方とは
レモンが牛タンの味付けにぴったりであることをご説明してきましたが、レモン以外にも牛タンをおいしくする味付けはあります。
次の章では牛タンを食べる際におすすめしたい、レモン以外の味付けをご紹介します。
牛タンをおいしく食べるレモン以外の味付け
牛タンはレモン汁で間違いなくおいしく食べられます。しかし、時にはレモン以外の味付けで牛タンを楽しんでみたいと思いませんか?
牛タンによく合うレモン以外の味付けを8つご紹介します。
塩だれ
塩だれは、レモンがなくても牛タンをさっぱり食べられるおすすめの味付けです。市販の塩だれもありますが、塩に胡椒やごま油、鶏ガラスープ、おろしにんにくなどを加えれば、塩だれは簡単に完成します。
ねぎ塩だれ
焼肉店には、ねぎ塩牛タンというメニューを用意しているところもあります。ねぎ塩は、上にご紹介した塩だれに、みじん切りにした長ねぎを加えるだけで完成します。
ねぎのシャキシャキとした食感が、薄切り牛タンのうま味を存分に引き出してくれるでしょう。ねぎの辛みが気になる場合は、みじん切りをした後にレンジで加熱すると、ねぎの辛みが和らぎます。
焼肉のタレ
牛タンは焼肉のタレでもおいしく食べられます。牛タンといえば、レモンで食べるのが定番になっているため、焼肉のタレは牛タン以外のお肉を食べるときに使うものと思っている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、焼肉のタレは牛タンにもぴったりです。レモンよりも、こってりとした味わいで食べたい方は、焼肉のタレを牛タンにも使ってみましょう。
味噌ダレ
さらにこってりとした濃厚な味わいがお好きな方には、味噌ダレもおすすめです。味噌ダレはお好みの味噌に酒、みりん、砂糖を加え、煮立たせると簡単に完成します。
材料をすべて混ぜて電子レンジにかけても問題ありません。すりごまを加えたり、にんにくを加えたりと、アレンジも自由自在です。
ゆず胡椒
ゆず胡椒は九州発祥の調味料です。ゆず”胡椒”といっても使われるのは、一般的な胡椒ではありません。
九州地方では、唐辛子のことも胡椒と呼び、ゆず胡椒は青唐辛子とゆず、塩を撹拌(かくはん)して作ります。ゆずの爽やかな風味と青唐辛子のほどよい辛みが特徴の調味料で、牛タンをさっぱりと食べたいときにおすすめです。
梅だれ
梅だれも、レモン以外で牛タンをさっぱり食べられる調味料としておすすめです。梅干しの種を取り除き、果肉を包丁でたたいたら、醤油やだし、ごま油、砂糖などと混ぜれば、爽やかな梅だれが完成します。
梅に含まれるクエン酸にもレモン同様、消化促進や疲労軽減効果があります。夏の暑い時期などは、梅だれで牛タンを食べると、食欲も回復するかもしれません。
ワサビ醤油
ワサビ醤油も牛タンにぴったりの調味料です。ワサビの鼻に抜けるツンとした独特の風味が牛タンのうま味を引き立て、牛タンを一気に和の世界に導きます。
爽やかな辛みでさっぱりと牛タンを食べたいときには、お醤油にワサビを溶くだけで簡単にいつもと違う味付けを楽しめる、ワサビ醤油がおすすめです。
カボス、すだち
カボスもすだちも「香酸柑橘類」と呼ばれる柑橘系の果実です。すだちはゴルフボール、カボスはテニスボールほどの大きさです。
夏〜秋にかけて旬を迎えるカボスとすだちには、いずれもクエン酸やビタミンCが豊富に含まれています。絞って牛タンにかければ、レモンとはまた違った柑橘系の爽やかな風味を楽しめます。
暑い時期は、エスニック風の味付けもおすすめ
牛タンは、上にご紹介してきたようにレモン以外の味付けでもおいしく食べられます。しかし、いずれも日本人にはなじみの深い食べ方なので、食べる前から、ある程度は味の予測ができるはずです。
これから来る暑い夏は、食欲の低下も考えられます。そんなときにおすすめしたいのが、エスニック風の味付けです。
いつもとは違った新鮮な風味は、食欲が低下する夏にもぴったりです。牛タンとの相性がよい世界のさまざまな調味料をご紹介します。
サルサロハ
タコスのおいしさを引き立たせるメキシコのソースです。サルサとはスペイン語でソースを意味する言葉。サルサにはさまざまな種類がありますが、サルサロハは基本のサルサソースといわれる赤い色をしたソースです。
サルサロハは市販もされていますが、自宅で作ることもできます。作り方は簡単です。
トマトと玉ねぎ、にんにく、唐辛子をゆで、冷めてからブレンダーで撹拌し、茶こしなどでこしながら鍋でペースト状になるまで水分を飛ばし、塩を加えたら完成します。
玉ねぎとトマトの甘みも感じられ、牛タンが一気に国際色豊かな味わいとなります。
サルサベルデ
サルサベルデもサルサロハと並ぶ、メキシコの代表的なソースです。ロハが赤色を意味するのに対し、ベルデは緑色を指します。そのため、サルサベルデは緑色をしたソースです。
メキシコのサルサベルデは、緑色のトマトと緑色の唐辛子(ハラペーニョ)、にんにくを撹拌して作ります。イタリアでは、イタリアンパセリをすりつぶしたソースをサルサベルデと呼ぶようです。
サルサロハに比べると、比較的さっぱりとしたソースでより辛みを感じやすくなっています。食欲が減退しやすい夏にもぴったりの味わいです。
チミチュリ
チミチュリはアルゼンチンで食べられているソースです。実は、アルゼンチンは世界有数の牛肉消費国でもあります。牛肉にぴったりのソースであるチミチュリが、牛タンに合わないはずがありません。
チミチュリは、みじん切りにしたにんにく・パセリ・パプリカパウダー・チリペッパー・乾燥オレガノ・オリーブオイル・ホワイトビネガー・塩・黒胡椒を混ぜるだけの簡単なソースです。
爽やかでスパイシーな味は、牛タンを一気にエスニック風味に仕上げます。
サンバルソース
サンバルソースは、東南アジアで用いられているチリソースの一種です。サンバルソースは、唐辛子や赤玉ねぎ、にんにく、トマト、砂糖などを炒めて作ったもので、辛みの中にも玉ねぎの甘さを感じる、甘辛い味が特徴です。
サンバルソースには、日本で入りにくいハーブやスパイスを使うため手作りは難しいですが、市販品がたくさん販売されているため、手軽に東南アジア風の味付けを楽しめます。
ハリッサ
ハリッサは、蒸した赤唐辛子を元に作るチュニジアの調味料です。にんにくやオリーブオイルのほか、クミンやコリアンダー、キャラウェイなどのスパイスがふんだんに加えられており、辛いながらも芳醇なスパイスの香りが癖になります。
ハリッサは万能調味料とも呼ばれており、牛タンとの相性も抜群です。
パクチーとナンプラー
パクチーは、東南アジア料理に欠かせないハーブです。爽やかな香りの中に独特の風味があるパクチーは、苦手な方もいるものの、やみつきになる人も少なくありません。
ナンプラーやヌクマムを牛タンに少したらし、パクチーを乗せて食べれば、一気に東南アジア風の味付けに変身します。
牛タンの部位や厚さに合わせたツウな味付けの選び方
ここまで、焼肉店で食べるような薄切り牛タンにおすすめの、レモン以外の味付けをご紹介してきました。しかし、牛タンは薄切りだけではなく、厚切りでもおいしく食べられる食材です。また、牛タンの厚さや部位によっても、適した味付けは変わってきます。
ここでは、牛タンの部位や厚さに合わせた味付け法をご紹介します。
部位による食感や風味の違い
牛タンは、タン元、タン中、タン先、タン下の4つの部位に分けられます。タン元は舌の根元にあたる部位ですが、あまり動かすことがないため、脂肪がたっぷりのったジューシーな味わいが特徴です。
一方、タン先は舌先にあたる部位で、草をはむときによく動かすため、筋肉が多く、脂肪が少ない、硬めの食感となります。
タン元とタン先の間にあたる、舌の真ん中部分をタン中といいます。脂と筋肉のバランスがよいため、適度な歯ごたえとタン本来のうま味を味わえる部位です。
また、タン下は舌の裏側にあたる部位で、硬い肉質が特徴で、煮込み料理などに使われることが多くなります。
牛タンスライスとして提供される部位は、タン中が中心です。牛タンのうま味と脂肪の甘みをバランスよく味わえるため、どんな味付けにも向いています。一方、甘い脂肪のうま味がジュワっと広がるタン元には、さっぱりとした味付けが向いているでしょう。
厚切り牛タンに合う味付け
仙台の牛タン焼きのような厚切り牛タンには、コクのあるこってりとした味わいがおすすめです。厚切りの牛タンの場合、あっさりとした味付けにしてしまうと味付けが牛タンのうま味に負けてしまい、満足感を得にくくなることもあります。
しっかりと厚みのある牛タンには、ガツンとしたインパクトのある味付けのほうが向いています。
薄切り牛タンに合う味付け
焼肉店で食べるような薄切り牛タンは、レモンを絞って食べるように、あっさりとした味付けがおすすめです。薄い牛タンにこってりした味付けをしてしまうと、せっかくの牛タンのうま味を感じられない可能性があります。
レモン以外にもおすすめの食べ方をご紹介しましたが、その多くはさっぱりとした味付けです。焼肉のタレや味噌ダレなどこってりとした味付けで食べる場合には、牛タンのうま味も味わえるように、タレをつけすぎずに食べるようにしましょう。
牛タンの新たなおいしさを発見するなら伊達のくらの牛タンを!
牛タンはレモン以外でもおいしく食べられる食材です。今回ご紹介した味付けをぜひ、ご自宅で試してみませんか? いつもとは違う牛タンの新たなおいしさに出会えるはずです。
下味つきの本場仙台仕込みの厚切り牛タン
伊達のくらの厚切り大トロ牛タンは、サクサクかみ切れる厚さ8mmにスライスし、職人が手作業で切れ込みを入れた自慢の一品です。牛タンの中でも特別に柔らかい部分のみを使用しているため、脂がたっぷりとのったジューシーな味わいを楽しめます。
伊達のくらの厚切り牛タンは、塩味や味噌味などの下味がついているため、フライパンで焼くだけで本場仙台の味わいをお楽しみいただけます。
しかし、今回ご紹介したようなワサビやゆず胡椒、パクチー、サルサベルデ、ハリッサなどは、牛タンにつけるだけで風味を変えられるため、途中で味を変えたいときなどにもおすすめです。
・厚切り大トロ牛タン
レモン以外のさまざまなアレンジで楽しむ薄切り牛タン
ぜひ、定番のレモン以外で召し上がっていただきたいのが、お客様からのご要望で登場した薄切り牛タンです。焼肉店では上タンとして提供されるタン中部分を切り出し、サクッとした食感とジューシーで芳醇なうま味を両立させました。
薄切り牛タンスライスは、味付けをせず、スライスをしただけの状態でお届けしますので、レモン以外にもさまざまなアレンジでお楽しみいただけます。ぜひ、お気に入りの食べ方を発見してください。
・薄切り牛タン
ご自宅はもちろんギフト用にもおすすめ
厚切り大トロ牛タンも薄切り牛タンも、贈答用としても人気の商品です。のしやラッピングにも対応していますので、大切な方への贈り物として牛タンを贈ってみませんか?
いずれもフライパンで焼くだけの簡単な調理で、専門店の味わいを楽しめる商品となっています。本場仙台の牛タンをぜひ、ギフトとしてもご利用ください。