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国産の牛タンはなぜ少ない?希少な理由を徹底解説!

焼肉店でおなじみの薄切り牛タンや仙台名物の牛タン焼きなど、牛タンは日本人にとってなじみ深い食材です。

牛タンならではのサクッとした歯触りとジュワっと染み出るうま味は、ほかの食材では味わえません。

しかし、実は、仙台の牛タン専門店で提供している牛タンのほとんどが外国産であることをご存じでしょうか。

国産の牛タンは非常に少ないため、あまり流通していないのです。では、なぜ国産の牛タンは少ないのでしょうか。

今回は、国産の牛タンが少ない理由と、おいしい牛タンを手に入れる方法についてご説明します。

 

国産の牛タンが少ない理由とは

スーパーや精肉店で国産の牛タンを見かけたことはありますか?

おそらく、牛タンを取り扱っているお店でも、そのほとんどが外国産の牛タンではないでしょうか。

まずは、国産の牛タンが少ない理由についてご説明します。

 

牛タンは輸入牛がほとんど

日本で流通している牛タンのほとんどは、外国産のものです。

産地を見ると、アメリカが半数以上を占め、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、EUと続きます。

少しデータは古いものの、農林水産省の統計によると平成30年度の牛タンの国内生産量は約1,000トンであるのに対し、牛タンの輸入量は約39,000トンであったとしています。

つまり、国産の牛タンが牛タン全体の供給量に占める割合は、わずか3%程度と非常に低くなっているのです。

 

国産の牛タンが少ない理由とは

なぜ国産の牛タンが少ないのか、その理由の一つは、そもそも国産牛の生産量が少ないという点にあります。

令和5年度の国内における牛肉生産量は、351,366トンです。

一方、令和5年度の牛肉の輸入量は501,898トンとなっています。

牛タンは、牛のタンであり、国内での牛の飼育数が少なければ当然、国産の牛タンも少なくなるのです。

 

国産牛タンはなぜ希少なの?

前述のように、日本に流通している牛タンのうち、国産の牛タンが占める割合は約3%と非常に低く、国産牛タンは希少な食材となっています。

なぜ国産の牛タンは、ここまで希少な存在になっているのでしょうか。

 

牛タンは1頭からわずか1kg程度しか取れない

牛タンは、牛の舌にあたる部位です。

1頭の重さは約700kgとされています。そのうち食肉として利用されるのは、体重の約4割にあたる310kg程度です。

また、牛タンやハツ、レバー、ハラミ、ギアラ、ハチノス、センマイ、ショウチョウ、ダイチョウなどのホルモンの量は150kg程度となります。

この150kgのホルモンのうち、牛タンの量はわずか1kg程度なのです。

700kgの体重がある牛1頭からたった1kgしか取れないことを考えると、牛タンがいかに希少なものであるかをお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

国産牛の肥育期間とコストの影響

国産牛タンが少ない理由には、国産牛の肥育期間や飼育コストも関係します。

日本では、牛は生まれてから9カ月目までは、生産農家が飼育します。

その後、和牛の場合は約30カ月になるまで肥育農家が牛を育てます。

この約2年半の間に、30kg程度の体重だった子牛は700kgまで成長します。

一方、輸入牛の場合、肥育期間の平均は約18カ月であり、和牛の肥育期間と輸入牛の肥育期間では、1年もの違いがあるのです。

また近年、牛の肥育に必要な飼料も高騰しており、子牛の生産にかかるコストも牛の肥育にかかるコストも高くなっています。

さらに、畜産農家は高齢化が進んでおり、畜産農家の戸数も減少しているのです。

そのため、国産の牛タンはさらに希少性が高まっていると考えられます。

 

仙台の牛タン焼きが国産牛タンではない理由とブランド牛について

牛タンといえば仙台を思い浮かべる方もいるほど、牛タン焼きは仙台の名物として知られています。

しかし、仙台の牛タン焼き専門店で、国産の牛タンを取り扱っている例はほとんどないといってもよいでしょう。

では、なぜ仙台名物の牛タン焼きが国産の牛タンではないのでしょうか。

 

仙台の牛タン焼きが国産牛タンではない理由

前述のように、国産の牛タンの生産量は、非常に少なくなっています。

繰り返しになりますが、日本で流通している牛タンの97%は輸入牛なのです。

例えば、牛肉のさまざまな部位を提供する焼肉店や精肉店などでは、牛をまるごと1頭仕入れるケースがあります。

国産ブランド牛を1頭買いしている、と宣伝しているお店を見かけたこともあるのではないでしょうか。

国産牛を1頭仕入れた場合、当然、牛タンも数多くある商品の一つとして提供されます。

しかし、仙台の牛タン焼きのお店は、ほとんどが牛タンを中心に提供する牛タン専門店です。

そのため、牛タン専門店では国産牛を1頭買いすることはできません。

なぜなら、牛タン専門店が使用するのは、700kgある牛のうち、わずか1kgしか取れない牛タンだからです。

国産牛の牛タンだけが販売されるケースは少ないため、ほとんどの牛タン専門店では輸入牛タンを使用しているのです。

 

仙台牛タンが名物として有名な理由

牛タン焼きは、仙台で焼き鳥店を営んでいた料理人が考案したメニューです。

戦後の仙台において、誰にもまねできないオリジナルのメニューとして、牛タン焼きは開発されました。

その後、ある牛タン専門店が仙台駅前に「仙台名物」とうたった牛タンの看板を掲出しました。

仙台駅は新幹線の停車駅であり、この看板が一つのきっかけとなり、仙台名物牛タンの名が全国に知られるようになったのです。

もちろん、仙台名物として認知された背景には、厚切りの牛タンを使った、ほかにはない仙台の牛タン焼きのおいしさも関係しているでしょう。

 

有名な国産ブランド牛とは

銘柄ごとに定められた一定の基準を満たした牛を、ブランド牛といいます。

日本全国にブランド牛はありますが、有名な国産ブランド牛には次のようなものがあります。

・神戸牛

・松坂牛

・米沢牛

・近江牛

・飛騨牛

仙台牛もブランド牛の一つです。

 

国産牛タンの肉質や風味の魅力

国産の牛タンは、当然、国産の牛から取るものです。

輸入牛と国産牛では飼育方法が異なるため、肉質や風味にも違いがあります。

まず、国産牛は、穀物や稲わら、ふすまなどをブレンドしたエサを与え、じっくりと時間をかけて飼育します。

そのため、国産牛の肉やタンは独特の甘い香りを持つものが多くなっています。

さらに国産牛タンは、適度に脂肪がのったジューシーな味わいも特徴の一つです。

 

輸入牛の中でも注目の産地はどこ?

日本で流通している牛タンの多くは輸入牛です。

しかし、輸入牛といっても産地はさまざまであり、産地ごとに特徴も違います。

ここでは、産地による牛タンの違いについてご説明します。

 

アメリカ産牛タンの特徴

アメリカでは、日本のように穀物を中心とした飼料で牛の肥育をしています。

そのため、アメリカ産牛タンは比較的脂身が多く、ジューシーな味わいが特徴です。

また、肉の臭みも少ないため、日本人に好まれる味わいだといえます。

国産の牛タンに比べると価格も低いため、リーズナブルな価格でおいしい牛タンを楽しめます。

 

オーストラリア産・ニュージーランド産牛タンの特徴

オーストラリアやニュージーランドでは、広い牧草地で放牧しながら牛を飼育しています。

日本やアメリカとは異なり、牧場の中を移動しながら牧草を食べ、適度に運動をしているため、脂が少なく、しっかりとした歯ごたえを持つ肉質が特徴です。

また、牧草の豊かな香りが感じられますが、人によって好き嫌いが分かれやすい食味だともいえます。

 

パナマ・ニカラグア産牛タンの特徴

日本では、輸入牛といえば、アメリカ産やオーストラリア産などを思い浮かべることが多いかもしれません。

しかし、伊達のくらでは、パナマ産とニカラグア産の牛タンを使用しています。

パナマ・ニカラグア産の牛タンは、適度な脂がのった国産牛に近い牛タンです。

きれいにサシが入っているため、味がよいだけでなく、歯触りもよく、まさに日本人の好みに合った牛タンの要素を兼ね備えているといえます。

パナマ・ニカラグア産の牛は、日本ではそれほど流通していません。

しかし、世界中のさまざまな産地の牛タンを試した伊達のくらが、自信を持っておすすめできる高品質の牛タンです。

 

輸入牛タンの品質管理と流通事情

輸入牛タンと聞くと、国産の牛タンに比べ安全性に不安があると思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、食肉を輸入する際には、農林水産省の動物検疫所と厚生労働省の検疫所で検疫を受けなければならず、安全性が確認されたものでなければ流通できない仕組みです。

また、流通の過程においても温度管理や衛生管理が徹底されているため、輸入牛タンに安全性の問題はありません。安心してお召し上がりいただけます。

 

牛タンはどこで買える?

牛タンの産地や特徴などについてご説明してきましたが、おいしい牛タンを自宅で楽しみたいときもあるでしょう。

そのような場合、牛タンはどこで手に入れられるのでしょうか。

 

スーパーや精肉店で購入する

精肉コーナーに力を入れているスーパーでは、牛タンが販売されている場合があります。

スライスされた状態で販売されていることが多くなりますが、スーパーで国産の牛タンを手に入れられる機会はほとんどないでしょう。

スーパーに並ぶ牛タンのほとんどはアメリカ産やオーストラリア産です。

国産の牛タンは価格も高く、お店に並べても確実に売れるかどうかは分かりません。

そのため、スーパーが国産の牛タンを仕入れるケースは非常にまれなのです。

また、精肉店でもホルモンを扱っているようなお店であれば、牛タンも扱っているケースが多くなります。

しかし、焼肉店やレストランなどへの卸をしているお店でない限り、店頭に国産の牛タンを並べるケースは少ないと考えられます。

したがって、精肉店で購入できる牛タンも、輸入の牛タンである可能性が高いでしょう。

 

国産牛を提供する専門店や通販サイト

国産牛を専門に取り扱うお店では、国産の牛タンも取り扱っているケースが多くなります。

国産の牛タンを購入したい場合には、国産牛の専門店や国産牛を専門に扱う通販サイトなどで購入するとよいでしょう。

また、牛タン専門店の中には、通販サイトで国産の牛タンを取り扱っているケースもあります。

ただし、輸入牛のタンに比べると、国産の牛タンの価格は非常に高額になることを忘れないようにしましょう。

 

ふるさと納税で手に入れる

ブランド牛の産地などでは、ふるさと納税の返礼品として国産の牛タンを用意しているケースがあります。

手軽に国産の牛タンを味わってみたい場合などは、ふるさと納税も上手に活用するとよいでしょう。

 

おいしい牛タンなら伊達のくらにおまかせ

伊達のくらは、仙台藩伊達家にルーツを持つ仙台の牛タン専門店です。

伊達のくらでは、ほんのりと甘い脂のうま味があり、しっかりとした歯触りがあるのにかみ切りやすい、パナマ・ニカラグア産の牛タンを使用しています。

牛タンは牛1頭から約1kgしか取れない希少な部位ですが、その牛タンの中にもさまざまな部位があり、それぞれに異なる味わいがあります。

例えば、タンの中でもしっかりと脂がのったタン芯と呼ばれる部位は、1頭からわずか200gしか取れません。

おいしい牛タン選ぶときには、国産牛であるか輸入牛であるかという点だけでなく、タンの部位にも注目することが大切です。

伊達のくらの人気商品「厚切り大トロ牛タン」は、希少部位のタン芯のみを使っています。

職人が一枚一枚手作業でカットし、切れ込みを入れた牛タンは、フライパンでもふっくら、ジューシーに仕上がります。

一口かむだけで、脂のうま味がお口いっぱいに広がる、まさに大トロの牛タンです。

また、お客様からの熱いご要望に応え、焼肉用の「薄切り牛タン」もご用意しています。

薄切り牛タンも、脂のうま味をしっかり味わえるよう、厚切り大トロ牛タンと同じ希少な「タン芯」と、ほどよいかみごたえを楽しめる「タン中」を使用しています。

1パックに異なる部位を使用しているため、食感や味わいの違う牛タンの食べ比べをお楽しみいただけます。

厚切り大トロ牛タンも薄切り牛タンも、衛生管理を徹底した加工場で加工を行い、鮮度を保ったままご自宅にお届けしていますので、安心してお召し上がりください。

 

<薄切り牛タン>

 

<厚切り大トロ牛タン>

まとめ

国産の牛タンは、高級な焼肉店などで見かけることはあっても、スーパーに流通することはほとんどありません。

国産の牛タンが少ない理由は、国産牛の生産量が少なく、さらに牛タンは1頭からわずか1kgしか取れないからです。

また、日本で流通している牛タンのうち国産牛の占める割合は3%だけであり、そのほとんどは輸入牛となっています。

国産の牛タンは希少価値が高いため、その価格も高額になっています。

しかしながら、輸入牛タンでも伊達のくらが扱うパナマ・ニカラグア産の牛タンは、国産牛にも劣らないきめ細かなサシが入った上質のうま味を、存分に楽しめる牛タンです。

ご自宅でお手軽においしい牛タンを楽しみたいときには、ぜひ伊達のくらの牛タンをお試しください。

伊達のくら
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