厚切りなのに柔らかく、サクッとかみ切れる仙台の牛タンは、肉のうま味とジューシーな脂の甘みを楽しめる一品です。今は、仙台名物の牛タンでも専門店からお取り寄せができるため、ご自宅で簡単に本場の味を楽しめます。焼くだけでおいしく食べられる牛タンですが、付け合わせや薬味を工夫すると、さらにおいしく食べられることをご存じでしょうか。
今回は、牛タンにおすすめの付け合わせやおかず、薬味についてご紹介します。
牛タンの付け合わせやおかず選びのポイント
ご自宅で牛タンを楽しむときときは、牛タンだけだと物足りないことも多いはずです。牛タンの付け合わせやおかずは、次のような点に合わせて考えると選びやすくなります。
牛タンには含まれない栄養素を補う
牛タンにはたんぱく質や脂質、ビタミンB群、鉄分、亜鉛などが豊富に含まれています。しかし、食物繊維やビタミンCなどはそれほど多く含まれていません。そのため、栄養バランスから考えたときには、牛タンだけでは補えない栄養素をおかずや付け合わせに選ぶとよいでしょう。
脂っこいものは控える
ジュワっとあふれる脂は牛タンのおいしさの秘密でもありますが、脂のとりすぎは健康を害する恐れがあります。牛タンの付け合わせとして、脂っこいものを選んでしまうと脂肪の過剰摂取につながります。また、牛タンをおいしく食べるためにも、脂っこい食材や揚げ物などよりは、さっぱりとした風味のおかずのほうが合うかもしれません。
消化を促進するものを選ぶ
牛タンは、他の部位の牛肉に比べれば含まれる脂肪は少ないですが、消化には時間がかかる場合があります。付け合わせに消化を助ける成分が含まれたおかずや薬味を選ぶと、牛タンを食べた後の胃もたれなどを防ぐ効果を期待できます。
牛タン定食の定番!おすすめの付け合わせ
仙台の牛タン定食には、牛タン焼きにぴったりの付け合わせが添えられています。実は、牛タン定食の付け合わせには、牛タンをよりおいしく食べられるだけでなく、栄養バランスを考慮して添えられているものもあるのです。牛タン定食の定番の付け合わせをご紹介します。
ピリッと辛い南蛮味噌
南蛮味噌は、細かく刻んだ青唐辛子を味噌に漬け込んだ、牛タン定食に欠かせない付け合わせです。ピリッとしたさわやかな辛みが牛タンを引き立てます。
【辛さが病みつきになる南蛮味噌】
箸休めにもぴったりの白菜漬け
さっぱりとした味わいの白菜の浅漬けは、ジューシーな脂がのった牛タンを食べたお口をさっぱりさせる箸休めとしてもぴったりの付け合わせです。シャキシャキとした食感、さっぱりとした味わいが牛タン焼きにぴったりですが、白菜漬けを添えることで牛タンに不足している食物繊維やビタミンCも補うこともできます。
【定番付け合わせの白菜漬け】
牛タン焼きといえば、麦ごはん+とろろ
とろろに含まれるプロテアーゼには、たんぱく質を分解する酵素が含まれており、たんぱく質の消化促進効果があります。そのため、とろろごはんは牛タンの消化を助ける効果が期待できるのです。
また、麦には食物繊維が豊富に含まれていますが、押し麦に含まれているβグルカンは糖質の吸収を緩やかにする効果も期待できます。
【簡単に麦飯が作れる押し麦】
牛タン肉味噌
牛タン定食の定番ではありませんが、伊達のくらが牛タンのお供におすすめしたいのが牛タン肉味噌です。牛タンのうま味が凝縮されたタン下を丁寧に下処理し、特製の調味液に漬け込みました。ホロホロの牛タンの味わいが味噌に溶け出し、牛タンの付け合わせだけでなく、ごはんのお供やおにぎりの具としてもおすすめです。
【秘伝の味噌ダレを使った牛タン肉味噌】
牛タンにおすすめの薬味
薬味とは、お料理に添える香味野菜や香辛料などで、お料理の味や風味を引き立てるものです。牛タンにおすすめの薬味には次のようなものがあります。
レモン
レモンは焼肉店でも定番の組み合わせです。レモンのさわやかな酸味が、牛タンの脂を中和し、肉のうま味を引き立てます。また、レモンに含まれるビタミンCは牛タンに含まれる鉄の吸収も促進するため、おすすめの組み合わせです。
ネギ塩
ネギ塩も焼肉店で定番の薬味です。焼肉店では、薄切り牛タンにネギ塩を合わせることが多くなりますが、厚切りの牛タンにもネギ塩は合います。長ネギをみじん切りにして、すりおろしたニンニクやごま油、レモン汁、塩胡椒などを加えれば、簡単にネギ塩ソースが作れます。
食べるラー油
素揚げしたニンニクチップや玉ねぎ、唐辛子、胡麻、ごま油などが入った、ザクザクした食感の食べるラー油も牛タンにおすすめの薬味です。少量を牛タンにのせて食べれば、ニンニクの香りとピリっとした辛みが牛タンをますますおいしく演出します。
柚子胡椒
柚子胡椒は、柚子の皮を細かく刻み、青唐辛子と塩をすり合わせた九州発祥の調味料です。ふわっと香る柚子のさわやかな香りと青唐辛子のピリっとした辛さが、牛タンのおいしさを引き出します。
ワサビ
ワサビといえばお刺身を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、ワサビはお肉にも合う薬味です。ツーンとしたワサビ特有の辛さが牛タンの脂を緩和し、さっぱりとした味わいに変化させます。
一味唐辛子・七味唐辛子
ピリッとした辛さが特徴の一味唐辛子や、さまざまな食材が醸し出す上品な辛さが特徴の七味唐辛子も牛タンにぴったりの薬味です。味が引き締まるとともに、カプサイシン効果で食欲の増進や冷え性・むくみの改善なども期待できます。
粒マスタード
適度な酸味が感じられる粒マスタードも牛タンの薬味としておすすめです。粒マスタードのプチプチとした食感とピリッとした辛みが牛タンのうま味を引き立て、和風な牛タン定食を簡単に洋風にアレンジできます。
牛タンと一緒に食べたいおすすめのおかず
いつもの牛タンをよりおいしく食べられる薬味をご紹介しましたが、メインの牛タンと一緒に食べたいおすすめのおかずもご紹介します。
サラダ
牛タンだけでは、ビタミンCや食物繊維が不足します。野菜をふんだんに使ったサラダは牛タンに不足している栄養素を補うことができ、さらにお口をさっぱりさせる効果もあるため、牛タンの付け合わせとしておすすめです。
特に、ビタミンCや胃粘膜の修復を助けるとされているビタミンUが含まれているキャベツを使ったサラダは、牛タン焼きのおかずとしておすすめです。トマトやパプリカなどの緑黄色野菜も添えると、βカロテンも一緒に補給できます。
胡麻和えやおひたし
ほうれん草やオクラ、インゲンなどの胡麻和えやおひたしも牛タンにぴったりなおかずです。ほうれん草や小松菜には、ビタミンCやβカロテン、鉄、カリウムなどが含まれており、栄養面から見ても牛タンのおかずにぴったりだといえます。
また、胡麻には強い抗酸化作用を持つビタミンEが含まれており、細胞や血管などの老化防止効果が期待できます。ただし、胡麻は硬い殻に包まれているためそのままでは栄養を吸収できず、すりつぶす必要があります。すり胡麻で和える胡麻和えは、胡麻の栄養をとるためにも効果的な調理法です。
スープ
仙台の牛タン定食には、テールスープが添えられます。テールスープを家庭で用意することは難しいですが、野菜をたっぷり入れたスープも牛タンにぴったりのおかずです。ごぼうやレンコンなどの根菜を入れれば、食物繊維も摂取できます。
また、ワカメの中華スープも牛タンにはおすすめです。ワカメには、ヨウ素やカルシウム、食物繊維などのほか、フコキサンチンなどの抗酸化物質も含まれています。さらに、ワカメは非常にカロリーが低いため、ダイエット中の方にもおすすめです。
ナムル
ナムルは、野菜をゆでたものにごま油や塩などで味付けをした韓国料理です。もやしやほうれん草、にんじん、山菜などのナムルがあります。1種類の野菜を使うよりも複数の野菜を組み合わせたほうが栄養もアップし、見た目も鮮やかになります。
また、ナムルはさっぱりとしているため、牛タンの箸休めにもぴったりです。
きんぴらごぼう
きんぴらごぼうも牛タンのおかずとしておすすめです。ごぼうには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれているため、整腸効果やコレステロールの排出作用などの効果が期待できます。また、ごぼうには抗酸化作用を持つポリフェノールも多く含まれています。
にんじんに含まれるβカロテンは脂溶性のため、きんぴらごぼうのように油と一緒に摂取すると効率よく吸収できます。
ご家庭で牛タンをよりおいしく食べるポイント
牛タンに合うおかずや牛タンをさらにおいしく薬味をおすすめしましたが、牛タンをおいしく食べるためには、何より主役の牛タンの焼き方にこだわらなければなりません。どんなに質の良い牛タンを購入しても、焼き方を失敗してしまえば、おいしく食べることはできません。
では、お家で牛タンをおいしく食べるためには、焼くときにどのような点に気を付ければよいのでしょうか。牛タンを焼くときに注意したい3つのポイントをご紹介します。
冷凍牛タンは自然解凍で
厚切りの牛タンをサクッとかみ切れるようにするためには、隠し包丁を入れ、じっくりと熟成させるという工程が必要になります。そのため、ご自宅でしっかり厚みがあるのに柔らかい牛タンを楽しむためには、牛タン専門店から牛タンを取り寄せることをおすすめします。
多くの場合、仕込み済みの牛タンは冷凍されていますが、解凍の仕方が牛タンのおいしさに関わります。牛タンを解凍するときには、食べる前日に冷凍庫から冷蔵庫に移し、低温でじっくりと解凍しましょう。電子レンジで解凍することもできますが、レンジを使って短時間で解凍すると、ドリップが出やすく、解凍ムラが発生しやすくなります。急いで解凍したい場合は、氷水につけて解凍しましょう。牛タンに限らず、冷凍肉をおいしく食べるためには、できるだけ冷蔵庫でじっくり時間をかけて解凍することをおすすめします。
焼くときには常温に戻してから
冷蔵庫で解凍した牛タンを冷蔵庫からすぐに取り出し、そのまま焼いてはいけません。冷たい状態のまま焼くと、表面には火が通るものの、内側には火が通りにくいため、焼きムラが生じる可能性があります。また、内側までしっかり火を入れようと長時間焼いてしまうと、うま味が流出してしまったり、肉質が硬くなったりといったデメリットが生じます。
焼くときには15~30分程度ほど常温に置いてから焼くようにしましょう。常温に戻すと牛タンの内側と外側の温度が均一になるため、焼きムラが出にくく、短時間で中までしっかり焼けるため、うま味をぎゅっと閉じ込めることができます。
火加減にも注意
牛タンを焼くときの火加減にも注意が必要です。牛タンを焼くときは、まずフライパンに油をしき、強火で熱します。次に、牛タンをフライパンに並べたら強火で表面を焼き、うま味を閉じ込めます。裏側して反対側にも焼き色を付けたら火を消し、余熱で中まで火を通します。
牛タンをおいしく焼くコツは、強火で短時間で焼き上げることです。弱火で時間をかけて焼いていると、肉汁が流れ出してしまい、ジューシーな食感を味わえません。
強火でフライパンをしっかり温め、表面に焼き色を付けてサクッとした食感に焼くこと、余熱で火を通し、脂やうま味を流出させないことが牛タンをおいしく焼くためのポイントです。
伊達のくらオンラインショップなら定番の付け合わせやおかずも盛りだくさん!
牛タン専門点の伊達のくらでは、お店で味わえるようなジューシーでプリプリとした食感の極上の牛タンをオンラインショップで販売しています。今回ご紹介したように、仙台の牛タン定食の定番は、厚切り牛タンに白菜漬け、南蛮味噌、麦ごはんが添えられたものです。
伊達のくらでは、牛タン定食をご家庭で簡単に再現できる「大トロ牛タンセット」を販売しています。最高級のプレミアム牛タンと辛さが病みつきになる南蛮味噌、シンプルな味わいの白菜の浅漬け、麦ごはんを簡単に作れる押し麦がセットになった大トロ牛タンセットは、幅広い世代に人気です。
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また、先にご紹介したように、白菜漬けや南蛮味噌、押し麦、牛タン肉味噌など牛タンにおすすめの付け合わせやおかずも単品で販売しています。ぜひ、ご自宅で本場仙台の牛タンをお楽しみください。
まとめ
牛タンは、そのまま焼いてもおいしいですが、ワサビや柚子胡椒、レモンなどの薬味を添えると、いつもの牛タンとはひと味違ったさっぱりとした味わいを楽しめます。また、牛タンの付け合わせやおかずに悩む場合は、サラダやスープ、ナムル、おひたし、胡麻和えなど、牛タンだけでは摂取できないビタミンCやβカロテン、食物繊維などをとれるメニューがおすすめです。
いろいろな薬味や付け合わせを試して、牛タンをよりおいしく楽しめる、オリジナルの食べ方を探してみてはいかがでしょうか。
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